負傷者を救出せよ!!  沢搬出訓練

負傷者を救出せよ!!  沢搬出訓練

パーティー登山がガイドツアーと違う点は何だろうか?
各々が自立した登山者なのはもちろんのこと、互いに助け合う意識と技術をメンバーが共有している事ではないだろうか。
雪崩埋没事故への対処や応急処置などの講習を受けて、仲間の危機に備えるのは個人でもできる。
しかし、チームを組んで救助に当たるのは警察、消防、そして山岳会のような組織が要る。

2023/7/2 沢登り中、メンバーが足を骨折して動けなくなったとの想定で、労山福島県連との合同訓練を行った。
沢は地形的にヘリによるホイストが難しい。
そんな時は、ホイスト可能な場所まで山岳会のメンバーで要救を搬送しなくてはならない(注)。

同行者から要請を受けた会が救助チームを編成して、現場にやってきた。
スケッドストレッチャーに要救を載せ、ホイスト地点まで移動する。
わずか50m移動するのにも多くの人手・機材・時間を要した。今回は現役の消防隊員が二人も参加して充実した一日になったが、この訓練の成果が使われないことを期待したい。

注) 公的な救助機関(警察・消防など)でも、個人的にごく一部の隊員が沢登りに取り組んでいるのが現状で、組織として沢での救助に備えた訓練や装備の支給は行っていないとのこと。

(実施日:2023/7/2)

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