「迷路攻略作戦」低山で読図練習会
- 2021.11.07
- CBlog:講習会
GPS搭載携帯が普及した今でも道迷いは無くならないどころか、遭難原因のワースト1を占め続けています。
GPSは現在地を表示してくれますが、表示される地形と周囲の風景を対応付け、正しく進路を選ぶのは登山者の仕事であり、GPSはそこまでしてくれません。
10/30(土) 、ハイキングで人気の低山に新入会員とやってきました。
今日の目的はハイキングではなく読図練習です。低山は尾根や谷、踏み跡が複雑に入り組んでいる上に見通しがききません。
少しの油断・勘違いで容易に人を迷わす迷路と化します(登山時報 2004年2月号)。
今まで地形図とコンパスは勿論、登山用アプリのGPSさえ使ったことが無いと豪語(?)する新入会員氏、無事に迷路を攻略できるでしょうか。
【ギャラリーコメント】
①低山の落とし穴、その一「行き先不明の赤テープ」
赤テープがあるから登山コースとは限りません。伐採作業等の目印に取り付けただけのこともあります。また、何かのルートの目印だとしても自分が行きたい方に続いている保証はありません。
②「そろそろ道の分岐が出てくっぞ」、「地図とルートの方向合ってらか」
「そろそろ道の分岐が出てくっぞ」(ルートの先読み)、「地図とルートの方向合ってらか」(地形図と実際の地形を照合)。意識して練習します。
③低山の落とし穴、その二「踏み跡」
踏み跡がありますが、その先は行き止まり。正しいルートは左側の藪の中です。間違って進んで足跡をつけてしまうと、他人を惑わすトラップを再生産してしまいますので気を付けましょう。
④ここで尾根が分岐します。
どちらに行くかコンパス・地形図と睨めっこ。
⑤「こっちだ」と思ってたどった尾根が消えて沢になってしまいました。
違う尾根を下った様です。「あれっ、こったことさ沢出て来る筈ねぇんだけど?」おかしいと気が付くならしめたもの。地形の先読みが出来ているようです。
⑥周りを見渡すと、左手に別の尾根が・・・。
尾根に乗ったら、すぐにコンパスを取り出し目的の尾根と方向が一致しているかチェックします。ルート復帰成功しました。
⑦「あっ、ムキタケみっけ」 落とし穴、その三「茸」??
茸や山菜採りに夢中になりすぎて遭難する人が毎年後を絶ちません。茸の名山は「迷山」にも成り得ます。 忙しい練習会が終わってやれやれ。「今日の練習会はおもしれかったなや」。茸のおまけもつきましたしね。
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